IMIが沖縄県内有数のカーディーラー企業より依頼を受け、設計、施工を行った最初のショールーム。
鉄骨造、店舗平屋建て、2014年竣工。

当時作成されたデザイン概要には、「国道に面した間口距離約80mを利用した建築は、水平線を強調した【ガラスの箱】でありながら、沖縄特有の花ブロックにより涼感のある陰影を演出した。デザイン・設計技術者は、新たな開発地域の商業施設として、事業主の理解を得て、共に環境創造の美化に貢献し、雑多なデザイン手法に巻き込まれず、品性のある “Simple is Best” を目指した。商業施設でありながら景観を損なう広告看板等を最小限に抑え、建築の存在感のみで購買層へ呼びかけを果たせるようにした。」と記されています。

施工管理者はデザイナーの創意を理解し、現場に従事する協力業者(各専門工事業者、延作業人数3,988人)を率いて工事の安全・環境・工程・品質・原価管理を行いました。

さらに、建物完成が待ち遠しくなれるよう、工事敷地の仮囲いにイラストを施したり、金のボルトを締めて上棟式とするなど「記憶に残る建物づくり」になるよう知恵を絞っていました。

工事も佳境になると、限られた時間の中にも「北谷の地にクリエイティブな建物を創りたい」という技術者たちのこだわりと挑戦が続つづきます。屋根工事、最も重要なカーテンウォール建込、1枚400kgもあるガラス52枚取付け、内部工事、空調も完了したところに、突然の台風19号直撃・・・祈りが通じたのか、台風被害はほとんどなく安心しました。

そして、足場解体。一番緊張する瞬間であり、一番感動の瞬間を迎えました。

店舗の顔となるロゴマーク看板を取り付けて完成・・・皆の顔に笑顔が戻りました。